メスを入れる部分には顔面神経も通っている

2010-12-02

「皮膚だけ引っ張るんですか?」。ずっと黙っていたHさんが、このとき初めて□を開いた。関心を持ったのだろう。「そういう方法もありますが、傷の部分の皮膚が弱くなって、重力で伸びやすくなってしまうんです。だから手術しても一〜二年でまたたるみが出てきてしまう。それよりも筋肉を包んでいる筋膜も一緒に引き上げるSMASという方法を、ボクは勧めています。このほうが一〇年くらいもちますから」「どっちにしても大手術になってしまうんですね」「そうですね。二時間くらいの手術ですみますが、腫れが一〜二日出ます」。このほか、引き上げる量を少なめにするミニリフトという方法もある。しかし、多めに引き上げてしまうと、首の後ろにたるみが出て、今度はそこを切除しなければならない。簡単そうだが、メスを入れる部分には顔面神経も通っているので、医師の腕が問われる手術だ。