フェイレイが教えてくれた『引き算』を意識したアイメイクが斬新

2011-04-20

この二上二年、インタビューしたいと思う女優やタレントがいなかったため、しばらく取材の仕事は受けないようにしていました。そういうととても偉そうですが、芸能人っで、対面してみるとその時にしか感じられない独特のエネルギーを受けるため、わたし自身の精神力や集中力がしっかりしていないと、文章として引き出せないものなんです。そして自分がその人に興味を持ってファンにならない限り、誠心誠意の仕事はできな0ため、限界を感じる時には、芸能人インタビューを自粛していました。そう、大ファンの浅香唯さんを取材できて、満足してしまったからです。約百五十人近くの芸能人をインタビューして、浅香唯さんほど顔が小さく、目が大きく、ほどよい二重の幅で、小鼻で、□が小さくで、歯並びがキレイで、声がちょっとハス牛−で、肌が美しくて、小柄で、まるで妖精のような人はお目にかかったことがない。同じ人間とは思えないほどかわいいのです。しかも優しい。何でも丁寧に答えてくださり、恥すかしそうにする表情なんて、もう、どうしましょう。男性だったらギューツと抱きしめたくなるんでしょうね。子猫を可愛がるみたいに。それがわたしの一つ年上だなんて。自分の顔が浅香唯さんだったら、堂々と街を歩いてショッピングや食事を満喫するでしょう。そんなすごい、まさにすごい人に会ってしまい、わたしは本望。もっともっと自分をキレイに可愛らしくしようと、無理を承知であやからせていただきはじめたのです。まずは髪の毛を伸ばしてみたりして。そんな衝撃的なことがあって以来、もう芸能人は誰にも会いたくなくなってしまったというわけ。本当なんですよ。不思議と仕事のスタイルも、自分が取材する側から受ける側になって、気づいたら三年近くたったころのこと。「タレントのビューティーに関する取材は、米村さんじゃないとダメなんです」という編集者からの依頼が飛び込んできました。そのタレントは、このI〜二年、気になってしかたない存在。で、「ぜひわたしに取材させてください」とこちらからお願いすることに。それが、シンガーソングライターのフェイレイでした。名前からして謎めいていて、いったい何人なんだろう、どうしてあんなに目に力があるんだろうと、すっと注目していました。取材当日はどうしてもいい記事を書吉たくて、インタビューの内容をもう一度練り直そうと早めに家を出て、スタジオ近くのマクドナルドで何度もチェック。いよいよご対面。低いトーンで早□、時折ちらりと見える真っ白い歯、キレイな言葉遣いに、とても二十四歳とは思えないほどしっかりしていて、それでいて若々しさを兼ね揃えた魅力ある女性は、そうそういないと、ただただ感心してしまいました。帰国子女のいやらしい英単語が飛び交うことがなく、『気骨』という古めかしくも刺激のある言葉が、今を表現しようと、ふと出てしまうフェイレイの知性に、はじめて年下に敬服したものです。「曲を作るのも詩を書くのも、音や言葉を足していくのって簡単。削ぎ落としていく方がむずかしい。洋服ならゴージャスに飾るのは簡単。シンプルがむずかしい。メイクも同じことがいえると思うんです。いかに引き算していくかが重要。わたしの場合、一点を際立たせる、アイメイクにポイントを圖いています。アイライナーはまぶたの上ではなくて、下まぶたの内側、インラインにペンシルで引くのが好きです。ペンシルはソフトな印象を与えてくれるので、ラインとのメリハリが出てバランスがとれるんです」。