太りやすい部分があれば、太りやすい時期があり、そして太りやすい食べ方もあると専門家は指摘する。「ダイエット効果を期待して食事を抜くのは逆効果です。どうしていけないかというと、お腹が極度に減っているときに多量のエネルギーが補給されると、血糖とインシュリンが急上昇し、脂肪細胞での脂肪合成が高まるからです」これを、みんながイメージしやすいように、専門家が補足してくれた。「3食だったものを2食にすると、空腹な時間が続きます。体の中には、骨を作る細胞や筋肉を作る細胞、髪の毛を作る細胞、皮膚を作る細胞などいろいろな細胞があります。栄養素が少なくなってくると、これらの体の中にあるいろいろな細胞たちが、栄養素が入ってくるのをいまかいまかと待っている状態です。食事をすると、そこにエネルギーが入ってきます。細胞同士、お腹が空いているから、エネルギーの取り合いになりますが、そのときに、細胞の中で、いちばん強い細胞がほかを押しのけてエネルギーを優先的にとっていく。その、どの細胞よりも力強い細胞が脂肪細胞なんです。
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脂肪細胞がほかの細胞より強い理由は、人間が危機的な状態になったときに、脂肪は絶対に必要なものだからです。だから、いちばん強いわけなんです」脂肪が優先されるのは危機に備えてのこと。体がそうなっているというのは、防御本能がきちんと働いている証拠なんだけど……。「そうなってくれないと人間は困るんですよ。もし、飢餓状態になったり、寒冷状態になったら、脂肪がないと女性は子宮が冷えて、大切な部分を守れなくなってしまいます。体を温めるという意味で、脂肪は絶対に必要なものなんです。とても大切だからこそ、脂肪細胞が最初にエネルギーを摂るようになっているわけです」専門家の説明を聞いていると、ものを食べないで痩せようとするのは、逆効果だということがわかる。