ネット以前は、学生への情報提供の主たる手段は、就職情報誌やダイレクトメールなど、学生の手元に届く配送物の形をとっていた。学生はそれらの情報に目を通し、興味のある会社があれば、付属の資料請求ハガキにコメントを書いて投函したり、電話で説明会への参加予約をする、といった按配だ。企業は、そのような行動を学生に取らせるために、就職情報誌の広告の内容を工夫したり、豪華なダイレクトメールを送ったりしていた。マーケティングでいうところの「差別化」だ。
(参考)
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つまり、動機づけされた学生からのファーストコンタクトが重要だったわけだ。ネットへの移行によってその事情は大きく変わった。情報誌やDMのような物理的な製作コスト(印刷、配送)がかからなくなったことも手伝って、ネット上には膨大な量のリクルーティング情報が生まれるようになった。情報の洪水、爆発は、どのマーケットにおいても、思考停止をもたらす。大学生たちの多くは、情報消化不良、選択不能に陥ってしまった。