どのような要因が、肌見せファッションを恥ずかしいと感じさせるのだろうか。肌見せファッションをどのような服だと思うかを、「若い人が着る服」や「オシャレである」などの30の項目について尋ね、「恥ずかしさ」との関係を見た。その結果、「変質者などに狙われる」「変に異性を刺激してしまいそうだ」など、異性を性的に刺激するものだと考えている人ほど、肌見せファッションを着ることに恥ずかしさを感じていることがわかった。一方で、肌見せファッションに対して「女性としての品格を疑われる」「若作りをしているという非難を受ける」あるいは、「身体の欠点を目立たせる」といったイメージを持ったとしても、これらはいずれも恥ずかしさに結びつかなかった。身体の露出に対して感じる恥ずかしさは、品格がないとか、若作りが過ぎるとか、欠点が目立つといった理由からでなく、あくまで、異性をむやみに刺激するといった「性をめぐる社会秩序」の問題に特化して生じているといえそうだ。これは、先に見た「性的刺激管理説」と一致した結果である。では、逆に肌見せファッションへの恥ずかしさを低める被服イメージはあるのだろうか。分析の結果、「オシャレだ」「かわいい」など、肌見せファッションをオシャレのアイテムと認識している人ほど恥ずかしさを感じないことがわかった。また、肌を出すことを「暑さ対策」など、“クールビズ”一つであると認識している人も、肌見せへの恥ずかしさ度は低かった。このように、身体を露出することに対し、性的な目的以外の別な理由づけができれば、恥ずかしいという感覚は薄れるようである。