儲かっていない教習所は新規採用者の基本給を下げてボーナスに影響しないような工夫をしているところもあるし、ベテランの教官や職員に対してもさまざまの実質的な労働拘束によって勤務条件の悪化をもたらしているのだ。例えば、受講生へのサービス強化という名目で、教官の数をぶやしていないのに営業時間の延長や年中無休、二部制・三部制の導入などの経営合理化をして、朝の八時から勤務しているのに従来の午後八時までの勤務態勢を二時間延長して午後十時まで働かないといけなくなったりという過酷な労働条件を生んでいるのだ。もちろん、表向きは営業時間の延長や時間選択制で利用者にとってはサービスが強化されたような印象を与えているのだが、実は教官の数がふえていないのだから、疲れ切って声を出すのもしんどいといった息絶え絶えの教官が教習しているところもあるのである。